2016年12月05日

江戸の面白い商売がわかる本


本当に江戸の浪人は傘張りの内職をしていたのか?
山田順子著


上記の「本当に…」は私の言葉ではなく、
本のタイトルなんですよ。長いですよね〜


この本は、時代考証をされている著者が、
その立場を通してみた江戸時代の
職業紹介の本なのです。


時代劇で見る職業の代表的なものは、
クマさん、ハッつぁんが登場する大工さんや、
魚などを行商する人たち、浪人ならば
笠張りなどがありますよね。


でも、実際には他にも
沢山の職業があったのです。


ただ、お茶の間に見せるには、
どうしても「絵柄(見栄え)」の問題や
予算の関係で、描けない場合も
多々あるようなんですよね。


そんな、時代劇で出てこない職業も含めて
「江戸時代にはこんなものがあったんですよ」
と紹介しているのが、こちらの本なのです。


実際問題、浪人は笠張りだけ
していたわけではありません。
他にもやろうと思えば
いろいろできたようですし、
それに笠張りに適していた人達も
いたようです。 


また今、私たちの世界でもいろいろなものが
リサイクルされるようになりましたよね。
でも実は江戸時代には、もっとリサイクルが
充実していたのです。


え〜っ?!
こんなものもリサイクルされていたの?
というようなものも登場していて
面白いですよ。


お話は大きく7章に分けられています。
第一章 江戸時代でも公務員は憧れの職業?
第二章 粋で、いなせな生活が見える!?
    庶民のお仕事
第三章 時代劇では描けない、その職業の裏の裏
第四章 一攫千金を狙って!
    知恵を絞ったアイデア系お仕事
第五章 周囲から尊敬を集める「先生」
    と呼ばれる職業
第六章 江戸百万人の腹を満たす、フード産業
第七章 江戸の庶民を魅了した、
    ファッションリーダー的職業



現代の不景気な、「平成」という時代、
江戸時代の職業を知ることで、
もしかしたら不景気さから抜け出せる
新しい発見ができるかもしれません。


もちろん発見がなくても、
読むだけでも面白いので、
機会があったら、読んでみて下さいね


あっ、それからこの本、何気に
清河八郎や、山南敬介などの名前も
登場していますよ。


清河さんに至っては、二度登場しますが、
最初の部分は、なぜか商人として
登場しています。
(たぶん間違いだと思うのですが…)


そんな部分を確かめてみるのも
新選組好きには面白いかもです
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posted by ルンちゃん at 12:38| Comment(0) | 新選組の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月13日

江戸の芝エビ


今回は久しぶりに『新板大江戸名物双六』のお話です。
『新板大江戸名物双六』の5コマ目は
芝えびです。


あなたが「エビ」といって
思い浮かべるのは、何エビでしょう?


私だったら真っ先に「伊勢エビ」ですね。
それから「車エビ」と、
沖縄で食べた「セミエビ」かな
他には「桜エビ」などが思い浮かびます。


でも「芝えび」という名は、
失礼ながら知りませんでした^^;


「芝えび」は、クルマエビ科に属する
食用のエビの一種です。
クルマエビよりは、小さいサイズです。


色は白っぽい感じですが、
全体に薄い黒の斑点が散らばっています。
そしてやたら長いひげが特徴です。
画像参考 ⇒ 市場 魚介類図鑑 


現在は新潟県や西日本、東アジアの沿岸で
収獲されるようですが、実は江戸時代の頃には
江戸湾の芝浦でたくさん獲れたそうなんです。


だから名前も「芝浦」の芝から取って
「芝エビ」と呼ばれるようになったみたいです。


当時の芝浦は漁村として栄えていました。
その特産品として広く出回っていたのが、
この芝エビなんですね。


でも時代と共に芝浦は埋立てられ、
また他の魚類同様、
東京湾の水質汚染などにより、
昭和の時代には殆ど芝エビの収穫が
なくなってしまいました。そして産地は、
西日本へと移ってしまったのでした。


ところで、昔から「江戸の三昧」と
呼ばれるものがあります。


それは「そば・すし・てんぷら」のことなんです。
その中のひとつ、「てんぶら」の食材として、
この芝エビが利用されていたのです。


芝エビは茹でると多少水っぽくなるみたいですが、
てんぷらにすると美味しいらしいです。


「芝エビのてんぷら」
私は食べたことがありません。(たぶん)
なので、いつか食べてみたいです

※『新板大江戸名物双六』の絵は
  国立国会図書館デジタルコレクションで見られます。
  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1310566

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posted by ルンちゃん at 22:56| Comment(0) | ・新板大江戸名物双六 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月16日

幕末通の度合いは?

この前読んだ本は、
教科書には載っていないという歴史のお話でした。
自分の知らないことが、どのくらいあるのか、
ちょっと興味を持って読んでみましたよ。



教科書には載っていない!
幕末の大誤解 [ 熊谷充晃 ]


まずは目次を見てみましょう。
大きくわけると、こんな感じです。


第一章 あの英雄たちの意外な素顔
第二章 歴史を変えた大事件の舞台裏
第三章 こんなに凄かった! 江戸幕府
第四章 仰天! 幕末の裏エピソード
第五章 維新史に埋もれた偉人たち


幕末のお話なので、新選組も載っていましたよ。
新選組のお話は9話目と12話目と
36話目に載っています。


9話目のお話は、「意外に進んでいた新選組」
というもので、新選組のよく知られている話が
載っていました。


12話目は「池田屋事件は維新を遅らせた?」
という話です。池田屋事件に関しては、
維新が遅れたとか、逆に早まったとか
いろいろないわれ方をしていますよね。


この本では、大胆にも池田屋事件は
維新史にはたいした影響は与えなかった
という見解でありました。


新選組ファンのルンちゃんとしては、
池田屋事件はやはり新選組の見せ場ですし、
彼らには大いに活躍して欲しいので、
時代も左右したといわせたいところなんですが、
本当のところはどうなんでしょうね〜。


36話目は「数奇な人生を歩んだ斎藤一」です。
斎藤さんについては近年、
いろいろなことがわかってきましたよね。


新選組を調べていると、
彼ばかりが数奇な人生ともいえない気もしますが、
ここでは代表として斎藤さんが登場していると思って、
読んでみるといいです。


他にも幕末の話が全40話載っているので、
いろいろ楽しめます。


「第一章 あの英雄たちの意外な素顔」には、
9つのお話があって、坂本龍馬スパイ説とか、
へタレの勝海舟とか、大村益次郎が死んだ理由とか、
載っています。


「第二章 歴史を変えた大事件の舞台裏」には
先の池田屋事件の話や、桜田門外の変、
生麦事件の話などの大きな事件の話が載っています。


個人的に好きなのは、
「第三章 こんなに凄かった! 江戸幕府」
幕府側にいた人物を取り上げて書かれています。
幕府方にだって有能な人物はいっぱいいたのだ。
そんな人たちについてかかれている項目が
この第三章なんです。


第四章 仰天! 幕末の裏エピソード」
「裏」という字がつくくらいなので、ルンちゃんも
知らない話がいっぱいありました。
中にはひどい話もあり、ちょっと考えさせられましたね


気を取り直して
「第四章 維新史に埋もれた偉人達」は、
再び幕府側の人々、ブリュネや新島八重、
小栗忠順らが登場しています。斎藤一さんが
登場するのも、こちらの項目です。


面白かったのは、
米国でアイドルになったという
日本人の少年のお話。
どれだけ有名になったのか、
もっと詳しく知りたかったですね。


幕府側の話はほとんどが知っている話でしたが、
薩長側の話では知らない部分もあり楽しめました。


あなたも、どうぞ教科書には載っていない
この本の中のお話を読んでみて、
自分がどのくらい幕末通なのかを
確認してみて下さいね。



教科書には載っていない!
幕末の大誤解 [ 熊谷充晃 ]

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2016年10月10日

西光寺 〜近藤勇の坐像〜

多摩の史跡案内  〜その26〜

     西光寺(さいこうじ) 〜近藤勇の坐像〜



京王線「西調布」駅の改札を出て、
旧甲州街道へ。街道を、
日野・八王子方面(左)へ歩くこと3分。
中央高速道路をくぐる少し手前の左側に、
西光寺があります


西光寺の開基は聖天坊法師で、
応永年間(1394〜1428)とされています。
その頃は真言宗に属していましたが、
弁盛法印が移ったとき天台宗に改宗し、
今に至ります。


西光寺に安置されている多くの彫像は、
当時の様子を知る貴重な史料でもあります。
中でも市指定有形文化財である
観音三十三応現身像は、江戸時代の
最高級の彫刻の技が見られる彫像です。


また本堂の大日如来坐像は、
万治3年(1660)に月待講
(女性達が月夜に集まり月を祈る信仰)の
掛銭で造像した像で、体内に女性数名の名前と
頭髪を包んだ紙片が納められています。


慶応4年3月。
近藤勇率いる甲陽鎮撫隊が
江戸から甲府へと向かう途中、
この寺に立ち寄ったとの伝承があるそうです。


その際、上石原の氏神様である
若宮八幡神社の方に向かって、
近藤勇が戦勝を祈願したといわれています。

※ 過去記事 ⇒ 若宮八幡神社


またその時、西光寺の門前にある
名主の中村勘六の家で
歓待を受けたともいわれています。


近藤は村人たちの見送りに答えながら、
村境まで歩いたそうです。


近藤勇没後130年の時、
「近藤勇と新選組の会」が130年の記念にと、
近藤勇坐像建立委員会を立ち上げました。


そして、調布市の観光の一環
というかたちも含め、3年後の
平成13年10月8日に、縁のある
西光寺に近藤勇の坐像が建てられたのです。


調布、西光寺
調布、西光寺 posted by (C)ルンちゃん
こちらが、その坐像です


坐像の高さ1.5メートル。
台座の高さ約1.2メートル。
近づくと、意外なその大きさに圧倒されますよ


当時の近藤勇らが見たかもしれない
宝暦年間(1751〜64)建立の
本堂、庫裡、薬師堂などの建物は、
残念なことに明治12年の火災で
焼失してしまいました。


火災を免れた山門や楼門と、
坐像のとなりに建つ常夜灯が、
当時の様子を僅かに伝えています。


また7月になると、檀家から寄進された
大賀ハスが見事に咲きそろい、
参拝者の心を和ませてくれます。

調布の西光寺、山門
調布の西光寺、山門 posted by (C)ルンちゃん

西光寺
調布市上石原1−28−3

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2016年10月05日

若宮八幡神社

多摩の史跡案内  〜その12〜

              若宮八幡神社

延宝4年創建ともいわれ、
『武蔵風土記』にもその名が載る
由緒ある古社です。


祭神は仁徳天皇。
八幡神社祭神の応神天皇の皇子にあたり、
それゆえ若宮八幡の名の由来があります。


この地域に住み着いた者達が
この里を鎮め、豊かな実りを願いうため、
仁政の事績を行った仁徳天皇を
この地に祀りました。


若宮八幡神社は、
上石原の鎮守様なのです。


近藤勇はこの上石原の出身でしたので、
信仰篤い昔のことですから、きっと
幾たびもこの地を訪れたことと思います。


1868(慶応4)年、甲陽鎮撫隊として
江戸から甲府に向かった近藤勇たちは、
甲州街道を行軍しました。


その際、近藤は長棒引戸の駕籠、
土方は洋装で馬に乗り、
その行列はさながら
大名行列のようだったそうです。


近藤にしてみれば、故郷に錦を飾った
嬉しい行軍だったと察せられます。


その行列が
上石原村にさしかかったとき、
近藤は乗り物から降り、
若宮八幡神社の方角に向かって
拝礼したといわれています。
(一説には若宮八幡神社まで
      参拝に行ったとも)


昔の若宮八幡神社は
広い敷地を有していたそうですが、
今は縮小され、その聖域のみ
木々がうっそうと茂っています。


周辺と隔離された
不思議な雰囲気を
味わうことができます。


周辺はとても静かです。
住所は下石原ですが、
上石原の鎮守様です^^


若宮八幡神社
調布市下石原3−5−1
西調布駅より徒歩10分

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