それは日本建築で見ることができる
釘を打った時にその釘を隠すために
つけられた装飾品です。
元は実用品だったようですが、
桃山時代以降にはデザイン重視の物も
登場したようです。
「釘隠し」には木材や鉄の他にも、
金・銅・七宝などで
作られたものもありますよ。
お城や寺などいろいろな所で
見ることができます。
私が見たのは、日野宿本陣にある
各部屋の「釘隠し」です。
日野宿本陣には
「コウモリ」や「ウサギ」などの
形をした「釘隠し」があるんです。
(ルンちゃんは動物が好きなので
そういうものに目が行く)
「コウモリ」は中国では縁起の良いもの
だそうです。それが日本にも
伝わってきたのでしょう。「コウモリ」
といっても調べてみるといろいろな形の
釘隠しがあるようですよ。
日野宿本陣の釘隠し posted by (C)ルンちゃん
日野宿本陣にある物は、
なんとなく可愛らしいものですが、
世間にはとてもリアルな
恐そうな「コウモリ釘隠し」があります。
「ウサギ」は子沢山なので、
子孫繁栄の意味があるようです。
本陣の物は「2匹のウサギ」のデザインですが、
調べてみたら、世間には1匹のウサギが
正面を向いているものもありました。
以前見学して面白いと思った「釘隠し」は
吉川英治記念館内のものです。
吉川英治記念館の釘隠し posted by (C)ルンちゃん
吉川英治記念館は
140年前の庄屋だった建物を
改築して吉川英治氏が使用していた建物です。
そちらには吉川英治氏が自らデザインした
「逆さ梅」の釘隠しがありました。
普通は梅の正面5つの花びらを
描いてあるものですが、こちらのは
花の裏側をデザインしています。
釘隠しって自分でデザインすることも
できたのですね。おもしろ〜い。
現在の西本願寺黒書院には
「七宝の釘隠し」があるそうで、
新選組も目にしていたかも
しれませんね。
釘隠しは取り外して
売ることもできるようで、
現在でもネットなどを見ると
いろいろな値段で売っています。
(現在は歴史的価値という感じかな)
いろいろなデザインがあって、
見ているだけでも面白いので、
私もお城とかお寺とか行ったときには
「釘隠し」も、しっかり見てみようと
思っています。
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