2007年10月15日

新選組―将軍警護の最後の武士団


以前、外国人が新選組の本を書いた
という話を載せましたが
覚えていますか?  

過去記事 ⇒ 現代の外国人から見た「新選組」


当時はまだ手元になかったのですが、
今回やっと入手し読み終えましたので 
チョッとお話しますね。

">『新選組―将軍警護の最後の武士団』
ヒルズボロウ・ロミュラス著・正木恵美訳







外国人が「新選組」について語るものを初めてみましたが、
新選組も国際的になったな〜
と単純に感動しています。


でもこの本は 先入観を持たずに読むと、
とても外国人が書いたとは思えない位 
内容は細かいですよ。
よく調べたな〜と思います。


実際筆者は小島鹿之助のご子孫や
幾人かの関係者に会って取材をしていますし、
関連書籍もかなり読まれているようです。


あの幕末の各藩の関わりとか、
急展開する情勢とか、
複雑な部分もしっかり理解して書かれているので、
新選組ブームの頃に便乗で出された書籍なんかより
ずっとハイレベルな本に仕上がっています。


筆者のロミュラス・ヒルズボロウ氏は
カリフォルニア生まれの方ですが、
日本に15年以上いたそうです。


その間、日本の雑誌のライターなどもしていたし、
空手なども修行していて、
日本通なことは理解できますね。


幕末がお好きなようで、他に2冊
幕末時の武士についての本を
書かれているそうです。


武士についてはこだわりがあるようで、
末巻の付録として用語の解説があるのですが、
「切腹」の項目について読んでみると
彼の「武士」に対する考えが
よくわかるような気がします。


近藤勇=武士
 
と思ってくれているようで嬉しいです。


この本で面白いな〜と思ったのは、
天照大神(あまてらすおおみかみ)の言葉が
多用されていること。


『天照大神は自分の「子孫」を
    犠牲にしてまで幕府を苦しめる』
    ↓  ↓  ↓
 孝明天皇の死に対しての考え



歴史の行く末は
すべて天照大神にゆだねられている

というような書き方は
日本の作家はしませんよね。


また勝海舟のことをすごく褒めていて、
こちらも各所に登場しているのも特徴です。


訳者の正木恵美氏も新選組がお好きだそうで、
ロミュラス・ヒルズボロウ氏が読んだ参考文献は
すべて読んでいるようですし、
日野にも訪れているようです。


特に新しい史料や話があるわけではありませんが、
外国人がどんな風に幕末を理解していたか
興味がある方には楽しい本だと思います。


新撰組好きの人が書いた本ですしね。
機会があったら読んでみて下さい。

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posted by ルンちゃん at 10:36| Comment(10) | TrackBack(0) | 新選組の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TITLE: 外国人
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こんばんは
外国人の方がある意味正しい評価をしてますね。新選組は確かに身分を問わずに集めた集団ですがそれは長州の奇兵隊と同じ。しかも結成時はまだ日本の中心組織は幕府でした。幕府直轄の会津守護職お抱えの新選組は言わば公社の警備会社 後に幕臣に取り立てられてからは正規の警察組織。更に軍隊にまで昇格したようなもの。だけど勝てば官軍の言葉の元に打ち消されてしまってます。
あと近藤勇が武士と言う評価も正当性があると思います。長州の桂小五郎に久坂玄惴 靖国に像がある大村益次郎なんかは元々武士ではありません。が歴史上では武士(志士)扱い 凄い差別です。先日の歴史教科書問題ではありませんが正しい歴史を教科書に載せて欲しいです。外国人にも負けている日本の歴史教科書ですね。
Posted by 元日野市民 at 2007年10月15日 18:24
TITLE: じつのところ
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この本で一番惹かれた文は、実は「切腹」の解説の部分だったのですよ。
一部美化しているものの、武士をすごく高く評価している気がして
「外国の人がこんな風に武士のことを思っているんだ」ってなんだかすがすがしく、そして面白く感じたのです。

教科書問題については難しい問題ですね。
でも子供たちにはある意味 真実をしっかり理解して貰いたいとは思います。
それは幕末に限らずですけれど。
Posted by ルンちゃん at 2007年10月15日 22:40
TITLE: この著者の
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幕末を扱った既刊2冊とはどんなものかと思い
調べてみたら下記タイトルと判明しました。
Ryoma: Life of Renaissance Samurai
Samurai Sketches: From the Bloody Final Years of the Shogun
上は「龍馬:ルネッサンス・サムライの生涯」
下は「サムライ素描:血塗られた幕末より」みたいな感じ?
そういえば99年、「米国作家が英語で書いた坂本龍馬の伝記小説」が
話題になりましたが、この人の著作だったんですね。
当時、龍馬関係のイベントで講演されたとか。
ただし、日本で翻訳版が出たのは今回が初めてのようです。
新選組についても講演してくれれば聴いてみたい気がしますが、
今はサンフランシスコ在住だそうなので難しいでしょうね。
Posted by 山猫軒 at 2007年10月15日 22:43
TITLE: 外国人
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武士道ですか?
武士道ってタイトルで英訳された本もありましたね。
その本だったかな?外国人には日本の武士の責任の取り方 切腹 ハラキリには驚いたみたいですね。
Posted by 元日野市民 at 2007年10月16日 07:18
TITLE: ↑ひょっとして
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「Bushido: The Soul of Japan」のことですか?
それなら、新渡戸稲造がアメリカ滞在中、1898年に著わした思想書です。
英訳されたのではなく、もともと英文で書かれています。
1900年に米国内で出版され、ほぼ同時に日本でも原文のまま出版されました。
原著が広く世界で読まれた後、日本語訳版がいくつか出ました。
最も知られているのは、矢内原忠雄訳の岩波文庫版「武士道」(1938)です。

翻訳版は現在、岩波文庫版のほか、PHP文庫版(岬龍一郎訳)、
三笠書房・知的生きかた文庫版(奈良本辰也訳・解説)
講談社バイリンガル・ブックスの対訳版(須知徳平訳)などが流通しています。
また、解説書も複数出ています。

「Bushido」にも切腹に関する記述はありますが、
これから読む人の楽しみを邪魔してはいけないので、詳細は控えます。
Posted by 山猫軒 at 2007年10月16日 19:23
TITLE: 切腹ねぇ
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ハラきり=武士道と今の日本人でさえ勘違いしてますからね。
読んだ事ないので気になりますね。
ところで「新撰組の哲学」もう出版社も在庫切れだそうで、ネットで探すしかないみたいです。
手に入らないと分かるとほしくなるんだよなー(^^;)
Posted by 味のり at 2007年10月16日 22:39
TITLE: 味のりさんへ
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「新選組の哲学」、紀伊國屋書店BookWebにはまだ在庫があるようですよ。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

↑これだけではなんなので、ちょっと余談。
日本の切腹という慣習が海外に広く知られたのは
慶応4年(1868)1月11日の神戸事件がきっかけかと思われます。
この1か月後、備前岡山藩士・滝善三郎正信が責任を取って切腹しました。
検分のため立ち会った英外交官ミットフォードが、この模様を本国へ詳細に報告、
それを「イラストレイテッド・ロンドン・ニュース」紙が報じて
世界的センセーションを巻き起こしたとか。
実は「Bushido」にも、ミットフォードの記述が載っています。
これはさすがにセンセーショナルと思える内容です。
Posted by 山猫軒 at 2007年10月17日 00:00
TITLE: ありがとうございます
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お〜、すごいな(笑)
山猫さん、なかなか深いですねー。
これはますます読んでみなくてはいけませんね。
ありがとうございました。
Posted by 味のり at 2007年10月17日 21:27
TITLE: 情報ありがとうございます
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山猫軒さん。
いろいろな情報ありがとうございます^^
矢内原忠雄訳の岩波文庫版「武士道」は、私も持っていますよ。
でも内容はというと、全く覚えていません^^;
またそのうち読んでみようと思います。

ロミュラス・ヒルズボロウ氏は龍馬も研究されているのですね。
「新選組」の本にはあまり龍馬は載っていませんでしたけど。
それより勝海舟に傾倒していた印象が強いですね。
どちらにしても幕末がお好きなのですね。
他の2冊も機会があったら読んでみたいですが、英文じゃ無理かな^^;
Posted by ルンちゃん at 2007年10月17日 23:08
TITLE: 味のりさん
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私も紀伊國屋書店BookWeb確認しました。
こちらにはあるようですね、文庫本ではなさそうですが…^^;
もし読むことができたら、感想を聞かせてくださいね^^
Posted by ルンちゃん at 2007年10月17日 23:11
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