2008年07月20日

家茂薨去の日


新選組の前身である浪士組は、
229年ぶりに上洛する将軍の警護という目的を持って
1863(文久3)年、中仙道を京へ向け旅立ちました。


その上洛をした将軍というのが
第14代徳川家茂
です。


というわけで、本日は広い意味での
新選組版「今日は何の日?」です。


1858(安政5)年、
第13代将軍徳川家定が死去し、
将軍となった家茂は、この時13歳。


「将軍後見職」がついていたとはいえ、
齢(よわい)13で、
幕末動乱期の日本を背負わされた家茂は
お気の毒としかいいようがありません。


それでも、心優しき少年は
体が弱いながらも文武両道に励み
良き将軍になろうと努力を怠らなかったようです。


その姿が家臣たちの心を動かし、
信望の厚い将軍へと成長していきました。


内憂外患の時代、
若いながらも聡明な態度で
何事も切りぬけていた家茂でしたが、
1866(慶応2)年
、第2次長州征伐の際
大坂城で病に倒れます。


知らせを聞いた孝明天皇は、
典薬寮の医師2人を大坂へ派遣します。
また江戸からは、
天璋院や和宮の侍医である
大膳亮弘玄院らが急遽大阪へ出向きます。


しかし治療の甲斐なく、
家茂は7月20日薨去しました。
享年21歳。


死因は脚気とも、
虫歯による敗血症とも言われているようです。
(彼は大の甘党でした。なんと虫歯が30本!^^;)


1862(文久2)年の
公武合体のための和宮との結婚は
政略結婚ではありましたが、
二人はとても仲の良い夫婦だったといわれています。


第2次長州征伐の際にも、
家茂が西国からのみやげは何が希望かと
和宮に問うたところ、宮は「西陣織」を所望しました。


家茂が大阪で急死したとき、
家茂が彼女のために手に入れていた西陣織が
形見として江戸に届きます。


その西陣織を見て
「空蝉の唐織り衣なにかせん あやも錦も君ありてこそ」

と宮が和歌を詠んだ話は有名ですよね。


そしてもう一つのエピソード。


1958(昭和33)年から1960(昭和35)年にかけて、
増上寺の徳川将軍家墓地改葬が行われました。


そのとき、遺骨の調査も行われたのですが、
和宮の墓の中から、
長袴の直垂に立鳥帽子をつけた
若い男子の写真が見つかったそうです。


しかし湿板写真だったため、
翌日には表面の画像は消え、
ガラス板が残っただけでした。


この写真が誰だったのか、
それは不明です。
でも、家茂だったと思いたいですよね。


家茂薨去(と、後の孝明天皇崩御)により、
日本は一気に江戸幕府幕引きの舞台へと転換します。


家茂薨去の知らせに、
徳川の家臣たちは驚きと、
今後の不安を抱かずにはいられなかったでしょう。


そして新選組の隊士たちもまた、
先の見えない己の行く末を
漠然と感じ始めていたことと思われます。


家茂の心温まるエピソードは、こちらが詳しいです^^
⇒ 徳川家茂 Wikipedia

今日の記事はいかがでしたか?
「今日読んだよ、面白かったよ、役に立ったよ」の印に
応援クリックを頂けますと私の励みになります。

⇒ 歴史ブログ 幕末・明治維新

クリックをたくさん頂いた記事を、
今後の記事アップの参考にして、
もっと楽しい記事を作っていきたいです^^(ルンちゃん)
 
新選組のチョッと話 トップページに戻る
posted by ルンちゃん at 11:49| Comment(2) | TrackBack(0) | ・新選組「今日は何の日」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TITLE: 家茂公って…
SECRET: 0
PASS: 6a67715a6d41624b546b58544664376d694265324e64795262634f41696a7372f3c3b2c52ef2ff492d83ac540f71b025f9f9acc6b9a160f9dfe1f2ed795087f4
家茂公の肖像画ははじめて見ましたが、意外に男前でビックリしました!
(若くして亡くなる=病弱=色白で弱々しい感じ…というイメージでした^^;)
和宮の墓から見つかった写真、どこかで復元してもらえないかしら…とても気になりますよね。
Posted by さやか at 2008年07月21日 15:31
TITLE: 家茂公のお顔
SECRET: 0
PASS: 62496b367a784d594353666a736c546a6f4d7552716b544e55364a7858303150beefee3d61fea6efdfde18fea127ceac6acbcf67e80bc0aca8fa4c8708a5af6e
さやかさん こんにちは^^

明治17年の肖像画のほうは
私も初めてみたのでなかなかの男っぷりに驚きました。
勝海舟がよく似てるとか言ったらしいですけど、どうでしょうか?
実際に写真があったら拝見したかったです。
でもやはり現存してないのでしょうね。
Posted by ルンちゃん at 2008年07月24日 11:39
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック