2012年06月03日

夢の宴・夢の跡


京都史跡めぐり 3日目 〜その1〜

京都の旅も3日目。いよいよ最終日です。
ちなみに前回はこちら ⇒ 京都史跡めぐり2日目〜その3〜


最後の日はこんな場所に行ってみました。
※赤文字が今回の記事部分


西本願寺 − 島原/輪違屋・角屋 

− 壬生/壬生寺・前川邸・八木邸 − 光縁寺
  


宿泊所から京都駅までは歩いて5分ほどの場所だったので、
駅ビルの地下コインロッカーに荷物を預けてから、
最初の目的地、西本願寺へ向かいます。


西本願寺までは朝の空気を感じながら、歩きましたよ。
Kちゃんとの京都旅行は初めてですが、
今日のコースはお互いに
何度も行っているところなので、
道々新選組の話や、
それぞれに訪れた頃の話をしながら歩きます。


清々しい風の中、西本願寺に来てみれば、
すでに沢山の観光客の姿が。
やはり春の季節は、京都を訪れる人が多いですね。
冬の季節に訪れることの多いルンちゃんには、
驚きの場面かも。
(冬の京都は人が少なくて静かなイメージなので^^;)


西本願寺は、新選組が2番目に屯所にしていた場所ですね。
島田魁さんが、晩年に守衛をしていた場所でもあります。
太鼓楼辺りをゆっくり見てまわり、
彼らが闊歩している様子などを想像してみます。

西本願寺
西本願寺 posted by (C)ルンちゃん


境内のイチョウは江戸時代にもあったもので、
「元治元年の大火の際にも火の粉を浴びながら生き抜いた」
と看板にありました。これって禁門の変のことですよね。
隊士達が引っ越してきたのは、その後のこと。
このイチョウはそんな彼らを見ていたのですね。


本堂でおまいりをしてから北門へ。
そのまま、島原方面へと向かいます。
京都の道を歩くのはいいですね〜。
少し脇道に入ってみると、昔からの町並みが現われ
京都らしい雰囲気を味わうこともできますよ。


「こっちの方」と見当をつけてのんびり歩いていたら、
不意に島原の大門の前に着きました。

島原の大門
島原の大門 posted by (C)ルンちゃん


ここへは何度来たことでしょう。
個人的にも懐かしい場所です。


古写真にも載っている島原の大門。
周辺で江戸時代を思わせる建物は、この『大門』と
『輪違屋』と『角屋』くらいしか残っていませんよね。
それらの建物だけでも、いつまでも残っていて欲しいです。


大門をくぐってチョッと行くと、
右側の路地に輪違屋が見えます。
輪違屋は今も営業している「置屋」さん。


そのまま、まっすぐ歩けばもう1つの門跡へ。
近くには神社もありますよ。
周辺散策した後、角屋まで引き返します。
角屋は江戸時代「揚屋」だったお店で、
明治5年にお茶屋さんに変わって、
昭和60年まで宴会場として営業していたようです。


昔は入ることなんて出来ませんでしたけどね。現在は
「角屋もてなしの美術館」として見学が可能です。

角屋の碑
角屋の碑 posted by (C)ルンちゃん

角屋の説明板
角屋の説明板 posted by (C)ルンちゃん
英語の解説部分にも「shinsengumi」の文字が。
外国人はどんな風に新選組を理解するのでしょう?



じつは以前来た時に、
1階部分は見学したことがありました。
「ここに新選組も来ていたんだ」
と思うと嬉しかったですね。


でも肝心の2階は、
予約制なので見られませんでした。
今回はしっかり事前予約していたので、
念願叶って2階の見学です♪


予約時間15分前に到着、そして受付へ。
荷物をコインロッカーに預けて集合場所に行き、
定刻時間となり、いよいよ見学開始〜。


閉じられていた2階へ通じる襖が、
目の前で開かれます。その瞬間、
なんともいえぬ喜びが湧いてきましたよ。
そしてゆっくり階段を上がります。
視界が開けたと思ったら、
目の前に大広間が現われました。


実際のお座敷の時は、
ひとつひとつの部屋は襖で仕切られていて、
それぞれのお部屋には、
裏部屋の方から入ることもできるそうです。


その全部の襖を取り払って、こうして大広間として
使用することも可能なんだとか。
思っていた以上に広い空間ですよ。
※お見せできないのが残念です。
 2階は撮影禁止なので…^^;


角屋全景
角屋全景 posted by (C)ルンちゃん
この道路側の2階部分の部屋が
ひとつのお座敷(大宴会場)にもなるんです^^



まず入口から入って左には「緞子(どんす)の間」
その前に座り、解説員さんの説明を聞きます。
23畳の広い空間。奥には違い棚が見えますね。
障子の模様も複雑で、遠くからでも
手の込んだお部屋だということがわかりますよ。


次に「翠簾(みす)の間」 
ここには名前に由来する御簾が架かっています。
それから「扇の間」へと続きます。
ここの天井の扇模様は圧巻ですね〜。
壁の色が「九条土」を使った浅葱色
というのも斬新な感じです。


次々と案内されるお座敷は、
それぞれに特徴があり、
襖絵・壁・天井・釘隠し等、
ひとつひとつ見ているだけでも楽しいですね。


「檜垣(ひがき)の間」の巧妙な波型障子にいたっては、
それはもう、目の錯覚でおきる不思議さと共に、
先人の技術水準の高さに、ため息が出る程でした。
すごいな〜、こんなところで遊んだ人達が羨ましい。


でもひとつだけ難点を言ってしまえば、
照明だった蝋燭のススのために、
唐紙の図柄が黒く見え難くなっているところですね。
もったいないな〜。当時はどれだけ絢爛豪華だったものか、
想像すると再びため息が漏れそうです。


そして最後に、私が一番見たかったお座敷に到着。
それは「青貝の間」なんですね〜。
この部屋のことは以前から、
人の話や新聞記事で知っていて、
見学をすごく楽しみにしていましたよ。


ここのすごいのは、
部屋一面の螺鈿(らでん)細工ですよ。
夜光貝の貝殻の七色に光る部分を、ふんだんに使用し、
花や鳥や様々な模様をかたどっています。


それらが一面に乱舞している様子は、
本当に別世界にきたようですね。
またその細工ひとつひとつが丁寧な仕上がりで、
できれば1日中かけて、
細工を逐一じっくり見ていたいところです。


そんなステキなお部屋なんですけどね、
この部屋の床の間には、
ビックリするものがあるのですよ。
それは刀傷なんです。
なんでも新選組がつけたらしい…


床柱の大きな刀傷は遠くからでも、
すご〜く目立ちます。


新選組びいきの私でさえ
「なんて無粋な奴らなんだ!!」
と思ってしまうほど、それはあまりにも無残なものですよ。
これじゃあ、お店の人が「イヤな客」と思うのも
無理ない事かもしれません。


解説員さんは、
そうは思っていないかもしれませんが、
彼女が新選組の迷惑な話をする度に、
チョッと心が痛みます。


「すみません」と、
身内の粗相をわびるような気持ちになるのは、
やはり新選組が好きだからかしら…。
チョッと複雑…^^;


「青貝の間」は、窓からの眺めがステキですよね。
露台(=テラス)があって、
ここから自慢のお庭がよく見えます。
ずーっと見ていたかったけど、
係員さんに促され1階へと戻りました。


1階では、「青貝の間」から眺めた
「臥龍松(がりょうしょう)」が
正面に見える「松の間」を見学。



ここは芹沢鴨が暗殺される前、
「最後の宴」を開いた場所といわれているそうです。
ほら、よく映画やドラマに出てくる、あのシーンですね
(ということは、土方さんや沖田さんも来ていますよね^^)



現在植えられている松は二代目の「臥龍松」なので、
芹沢さんたちが見たものとは違うようです。
でも、似たような風景は見ていたのでしょうね。
芹沢さんらはこの景色を見ながら、
どんなことを考えていたのでしょうね?


こうして角屋のすべての見学を終え、
建物から退出しました。
2階を見ることができた大きな満足な部分と、
まだ見足りないような、少しの未練が心に残ります。
でもまた京都に来た時に、見に来ようと気を取り直し。


角屋を後にした二人は、壬生へ向かいます。

次回に続く

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posted by ルンちゃん at 22:44| Comment(4) | ☆京都(2012) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TITLE: 素敵ですね
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予約制でも見学出来てよかったです。保存、維持するのは大変です。今は建物もレプリカ多いですね。
Posted by やぶひび at 2012年06月04日 10:55
TITLE:
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2004年の興奮が蘇りました。
京都の魅力は底無沼?(笑)。新選組ゆかりのポイントだけでも全部訪れるのは大事、ましてリアル新選組の行動に暦や時間帯を合わせる誘惑にも襲われるのでそうなったらもう大変。新選組と同じように5年間京都に住む羽目になりそうですね。
学生時代、初めて五稜郭を訪れた北海道旅行(北海道自体は2度目ですが…)時、全く新選組を意識していなかったのですが、神奈川県(小田原)から西へ向かい京都で1泊、真冬の日本海側を北上、松前城も訪れたので、新選組に導かれていたのかも知れませんね ?!。
冬の京都と函館戦争の土地を今度は新選組を意識して旅したくなりました。
Posted by 允@遊撃隊 at 2012年06月05日 00:04
TITLE: 次の世代へ
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やぶひびさん、こんばんは。

本当に見学できてよかったです^^
ススがかかっていても本物ですしね。
これからも保存・維持は大変でしょうが、
次の世代へつなげるために遺していって欲しいと思います。
Posted by ルンちゃん at 2012年06月05日 23:05
TITLE: 京の旅
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允@遊撃隊さん、こんばんは。

学生時代に体験された旅の行程はすごかったですね。
私にはとても真似できませんが、本当に良い旅をされましたね。

是非今度は、新選組の足跡を訪ねる旅をなさってみて下さいね。
また違った想いが溢れる旅になると思います^^
Posted by ルンちゃん at 2012年06月05日 23:12
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