2016年01月08日

江戸の縁起もん


今回は『新板大江戸名物双六』のお話ですよ。
『新板大江戸名物双六』の35コマ目に出てくるのは
亀戸まゆ玉です。


まゆ玉は、丸くしたお餅やお団子を、
柳や梅・桑・榎(えのき)などの枝に
いっぱい付けて、たわわに実らせたものです。
それをお正月や小正月に
床の間や柱に飾るんですね


その飾りは、五穀豊穣を祈ったり、
形が蚕の「まゆ」似ていたので、
養蚕農家での蚕の成長を祈ったりするのに
使われていました。


飾った後には、小正月(1月15日)の
どんど焼の火であぶったり、
おしるこに入れたりして食べるようです。


現在ではプラスティック製などの
形式化されたものが、社寺の縁起物として
売られています。


他にも色付きの
最中の皮のようなもので作ったまゆ玉に、
七福神や招き猫などの縁起の良いものを
一緒に吊るしたものもありますよ。


商店街では
お正月飾りでも使われているので、
あなたもきっと見たことがあるでしょうね。


江戸時代のまゆ玉は、お正月に
浅草寺やその他の神社などで
売られていたようです。


特に亀戸天神内の妙義社では
「初卯(はつう)」の日にも売られていて
それがとても人気があったみたいです。


『新板大江戸名物双六』の「亀戸まゆ玉」は
その日のことを描いているのでしょう。


「初卯」はお正月以降に最初に来る
「卯の日」のことですよ。
亀戸天神では、現在でもこの日に、縁起物の
卯の神札卯槌の授与があります。


江戸時代にも同じように
「卯の神札」などが売られていて、
双六の絵の中にも神札らしきものが
しっかり描かれていますよ。


ちなみに今年(2016)の初卯は1月10日、
つまり今度の日曜日なんですよね


私はまだ初卯に行ったことはありませんが、
お正月の人出もすごかったので、
きっとかなりの人が参拝するのでしょう。
人込みで大変だとは思いますけど、
一度は経験してみたいものです。


そして「まゆ玉」つながりの話。


まゆ玉は今でも、いろいろな場所で
飾られて(=売られて)いるんですね。
江戸(東京)ではありませんけど、
このまゆ玉で有名な神社というのもあるのです。
それは、熱海の来宮神社です


こちらの「まゆ玉」は
とても鮮やかな色合いで、
お正月にふさわしい縁起物なんですね。
テレビのニュースでも、
話題で取り上げられることが多いです。


どんなまゆ玉なんでしょうね〜。
それは次回にお話しますので、
どうぞお楽しみに〜
次回の記事 ⇒ 来宮神社のまゆ玉 

※『新板大江戸名物双六』の絵は
  国立国会図書館デジタルコレクションで見られます。
  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1310566

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posted by ルンちゃん at 00:13| Comment(0) | ・新板大江戸名物双六 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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