何度も紹介している中里介山。
彼は大正から昭和の時代にかけて、
「大菩薩峠」という長編小説を書いた方です。
「大菩薩峠」には新選組も登場します。
彼が生まれ育ったのが、神奈川県西多摩郡羽村、
つまり現在の東京都羽村市で、一時期には
高尾山に住んでいたこともありました。
ですから、私にとっては
とても身近に感じる作家さんなのです。
彼のゆかりの場所や物を探し、
こちらでも紹介してきました。
今回もその一つを紹介したいと思います。
それは、中里介山の描いた近藤勇です。
墨絵で書かれたその絵は、一目で
近藤勇とわかるものです。
それが展示されている場所が、
今年休館になる「土方歳三資料館」なのです。
あなたが「土方歳三資料館」に
行ったことがあるなら、
ご存知だと思いますよ。
建物に入って一番奥の左側、
掛け軸になった近藤勇像です。
あれが介山先生の描いた近藤勇なのです。
それは2007年に介山先生の友人宅で見つかり、
縁あって2008年4月6日から
「土方歳三資料館」で展示されています。
小説「大菩薩峠」には新選組も
随所で登場しますが、
それだけじゃなくて、
肖像画も描いていたなんて。
「介山先生も少なからず
新選組愛があったんですよね」
なんて勝手に思っています。
同じ多摩の出身である私としては、
とても嬉しいことなんです。
そんな介山先生の描く近藤勇像ですが、
現在は福島県立博物館の夏の企画展
「新選組展2022」に
出展されているみたいですよ。
私は直接行っていませんが、
ニュースの写真に展示の様子が
写っていました。
展は9月19日までですから、
お出かけの方は、是非その絵も
ご覧くださいね。
私も5月に「土方歳三資料館」に行った時、
久しぶりにこの絵を拝見しましたが、
もうすぐ会えなくなる(見られなくなる)のが、
寂しいです。
もう一度拝見しておきたいです。
ちなみに…
中里介山先生も過去には
「大菩薩峠記念館」というのが
地元にあったそうです。
現在もあったらなら、絶対見学したのに…
でも今は閉館されて、
記念館にあった赤門だけが、
「羽村市郷土資料館」にあります。
個人で運営する資料館は
継続が難しいということですね。
今日の記事はいかがでしたか?
「今日読んだよ、面白かったよ、役に立ったよ」の印に
応援クリックを頂けますと私の励みになります。
⇒ 歴史ブログ 幕末・明治維新
クリックをたくさん頂いた記事を、
今後の記事アップの参考にして、
もっと楽しい記事を作っていきたいです^^(ルンちゃん)
新選組のチョッと話 トップページに戻る
ラベル:中里介山
【関連する記事】