新選組の隊士たちが登場する
お話をご紹介しますね。
月華の神剣 壬生狼慕情 (角川文庫) [ 牧 秀彦 ]
このお話の主人公は新選組ではありません。
日光東照宮の近くにある村の社の
宮司の息子・信吾という青年です
まずは目次から
序 章 常勝の御太刀
第一章 大将志願
第二章 本庄異変
第三章 信吾未熟なり
第四章 朱に交わりて
終 章 池田屋の朝
その村は、日光東照宮の近くにあるというものの、
脇道をかなり歩かないとたどりつけないため、
よそ者はめったに入ってこない場所でした。
しかし近年、その場所に
武士の姿を見ることが多くなったのです。
じつは、その社には「常勝の御太刀」という
伝説の刀があるらしい、との噂がありました。
「常勝の御太刀」とは、
その刀を持つことで天下を制することができる、
あるいはそれに等しい誉れを得ることができる
という刀です。
今までにも源義経や足利尊氏、
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などが
手にしたと云われているものでした。
その刀を手に入れて、
天下を我が物にしようとする侍たちが
この地にやってきたのです。
「常勝の御太刀」を隠しておくだけなら、
神主もいちいち、侍達に
会うこともありませんでした。
しかし、徳川の天下が危ういことを感じ、
新たに、この刀を託す人物を探していたため、
侍達に会うのもやむなしと、
思っていたのでした。
そんな時、事件が勃発します。信吾の留守中に、
ある人物に命令された男たちが、
この社にやってきます。
そして、刀が手に入らないとみると
神主を殺し、社に火をつけたのです。
男達が去った後、帰ってきた信吾に
瀕死の父が告げます。御太刀を託す者を探せと。
その為にまずは京へ行けと、そう言って
息を引き取ります。
そうして、父の遺言の通り、
京を目指す信吾でしたが、
その途中、江戸で近藤や土方に出会うのです
しばし試衛館に厄介になる信吾。
実は近藤勇達、試衛館の面々は
この春、京都に行くといいます。
将軍様の警護に行くのですが、
信吾もその一行に加わればいいと
近藤達に誘われるのです。
その一行の首謀者清河八郎を
信吾は知っていました。
御太刀を持っていることを知っている清河、
他にも御太刀を狙う者が次々と現れます。
信吾は御太刀を守り通せるのか?
京に着いた信吾を待ち受ける者は?
今のところ続編は出ていないようですが、
まだまだ続く気配の物語です。
月華の神剣 壬生狼慕情 (角川文庫) [ 牧 秀彦 ]
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