2009年02月23日

「京都・雨月の恋」観劇レポート


勝野洋 芸能活動35周年記念特別公演
『新撰組情話 京都・雨月の恋』


観てきましたよ。
しかも今回、最前列!


会場の三越劇場はそんなに広くはないので、
役者さんがすぐ手に届きそうな位置に立ち、
自分も舞台に立っている錯覚すら味わえる席です。
勝野さんの男泣きの涙も、
はっきり見えましたね〜。


勝野洋さんといえば、
デビュー作「太陽にほえろ!」の
「テキサス」役で有名ですけど、
あれからもう35年。


その35周年の記念公演で、
新選組の近藤勇を演じています。


なんでも30年ほど前(ちょうど勝野さんの新婚時代)、
テレビで栗塚旭さん主演の「燃えよ剣」
を観たとき、勝野さんは不覚にも
号泣してしまったそうなんです。


幕府が崩壊してゆくことを知りながら、
その中で忠誠を尽くして一徹に生きる
近藤勇が好きになり、
以来いつかは近藤勇を演じたいと思っていました。


今回35周年公演にあたり、
奥様のキャシー中島さんが
「どうしても夫に近藤勇をやらせたい」
と熱望したそうで、そんな二人の思いが実を結び、
今回、近藤勇のお芝居ができあがったというわけです。


さて、出演者はこちらですよ。

近藤勇   勝野洋
菊路    川上麻衣子
小鶴    勝野雅奈恵
沖田総司  勝野洋輔
土方歳三  冨家規政
谷周平   井筒太一
斉藤一   藤田信宏
井上源三郎 山本悠介
藤堂平助  末宗慎吾
永倉新八  加藤大祐
桂小五郎  三浦浩一


他のみなさんです。


最初五木ひろしの歌が流れ
二人が登場する舞台の始まりだったので、
「これは歌謡ショーなの?」と内心驚きましたが、
場面が変わって
物語の本題に入っていったので、ホッ。


ストーリーは、朧月の夜、近藤勇が
芸妓・菊路を浪士たちから
救ったところから始まります。


自分を助け、名前を告げずに去った男性に
好意を持ちます。でも実は
菊路の弟は新選組に殺され、
以来菊路は新選組を憎んでいます。


自分を助けたのが、
新選組の近藤勇と知って態度を一変。


持っていた短刀で、
近藤勇を刺そうとまでする菊路。
しかし、近藤の実直で一途な人柄を
知ってしまった彼女には、
どうしても近藤勇を殺すことはできず、
苦悩します。


そんな「大人の恋」と共に、
若い沖田総司と医者の孫娘・美鈴の恋、
隊士谷周平と幼馴染の舞妓・小鶴の恋が絡んだ
甘く切ないストーリーが
『新撰組情話 京都・雨月の恋』
です。


大まかな話の流れは史実に沿っていますが、
ほとんどオリジナルといっていい作品です。
ですから史実としてみたら、
突っ込みどころ満載なんですけどね。


例えば、谷周平が登場しますけど、
ここでは探索方として働いているし
(最初山崎蒸かと思いました^^;)
話の途中で近藤に除隊扱いにしてもらい、
幼馴染の小鶴と長崎に
医学の勉学に向かいますしね。


突っ込もうと思えばきりがないですけど、
それはこれ、まったく別のお話と考えて、
楽しく見てきました。


今回のお話では、勝野洋さんの息子さんの
勝野洋輔さんが沖田総司を演じています。
ポスターの洋輔さんは、どこか幼さが残るような
頼りなげな様子があり「大丈夫かな〜」って
不安もあったのですが、
舞台を見てみたら堂々としたもので、
沖田総司の爽やかさがあふれていましたよ。


爽やかといえば、
谷周平役の井筒太一さんもステキで、
暗くなりがちな新選組のお話を
温かい雰囲気にしてくれましたね〜^^


殺伐とした話になりがちな新選組ですけど、
35年周年記念ということで、
人間味にあふれたストーリーに
仕上がっていました。


ただいくつか難点をいえば、
場面が多くてその間の雰囲気が、
どうしても損なわれてしまったこと。


そして菊路が
鳥羽伏見戦の場面に登場するところが、
奇抜というか、悲劇にしようとするための
安直すぎる展開で、
もう少し工夫が欲しかったですね。


休憩時間、ロビーで
キャシー中島さんをお見かけしました。


本当に仲のよいご家族というのが感じられ、
そのご家族が作った新選組ストーリー
という雰囲気がたっぷりです。


話の最後は、悲しい場面で終わるのですが、
勝野ファミリーの温かさばかりが
心に残る舞台でしたね。


舞台が終わった後の、ご挨拶では
1億円以上する「辻が花」の着物のご披露があり
目の保養もさせて頂きましたし、
今回近藤勇を演じるに至る話も
聴くことができて、
本当に勝野さんは近藤勇が好きなんだな〜
と実感しましたよ。


最後は息子さんとコンビであの
「ファイトー!一発ッ!」
の掛け声もあり、
和やかな雰囲気で舞台は終わり、
会場を後にしたのでした。

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posted by ルンちゃん at 12:20| Comment(6) | 舞台の新選組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月20日

「幕末純情伝」を観てきました^^


8月13日から始まった
新橋演舞場での「幕末純情伝」


17日(日)に観てきましたよ。
全2幕2時間!(25分の休憩付き)


1990年の初演のときには
「黄金マイクの謎」という副題がつき、
金のマイクを片手に沖田総司が
歌いまくっていたのを思い出します。


新選組をあつかった舞台のなかでは
飛びぬけて異色な、すごい物語の内容に
当時は戸惑ったものです。


でも今回は副題はなかったので
「歌はないよね」
なんて勝手に思っていたところ、
公開稽古か何かで、石原さとみさんが
マイクを持っているのを拝見し、
「また歌いまくりなの〜!?」
と思ったら、案の定最初から歌ありでした^^;


しかも最初の歌の披露は、
勝海舟役の若林ケンさん。
若林さんは初演にも出演された超ベテランです。
とっても歌が上手だな〜
と聴いていたのですが、それもそのはず、
昨年歌手デビューされたというから驚きですよね。
(その後の場面でも何度か歌われていました〜^^)


さてお話のほうは昔の舞台のリメイク、
または以前に本になった物語通りの内容か
と思っていたところ、全く別なお話でしたよ。


以前の物語だと、
沖田総司が恋するのは土方歳三で、
彼に振り向いて貰いたくて
剣を振るう沖田がいたのですが、
今回の舞台では
坂本龍馬に夢中な沖田が登場します。


龍馬も以前は
沖田を追っかけまわす描かれ方でしたが、
今回はその反対。


どちらかというと、
さわやかな龍馬でしたね。


ですから、まったく新しい「幕末純情伝」
と思って観たほうがいいみたいです^^


そんな別物のお話なので、
土方歳三の扱われ方も以前と全く違います。
今回の土方なら矢部さんでいいとは思いますね。
途中何度も笑わせて頂きました。


でも正直な話、あのキャラクターなら
無理して土方っていう
名前じゃなくてもいいのでは?
とも思いました。


やはり新選組だから
土方役は必要だということで
ああなったのでしょうか? 
 

その辺はう〜ん、
どうなんでしょうね〜^^;
(個人的にはカッコいい土方が
    見たかったですけど…)


反対に山崎銀之丞さん演じる近藤勇は
なかなかステキでしたよ。


話し方が
「鎌田行進曲」の銀ちゃんを見ているようで、
銀ちゃんファンの私としては、
それで好感が持てたような所もあります。


おっと、
メインのお二人の話を忘れていましたね^^;


石原さとみ
さんは若いだけあって
エネルギッシュに演じていました。
健康すぎて労咳病みには
全くみえませんでしたけど(笑)
でも熱演に好感が持てます。


真琴つばさ
さんは華がありますよね。
特にダンスのシーンは
ついつい目が彼女を追ってしまいます。
それに彼女が坂本龍馬を演じたのには、
それなりに理由があったんですよ。
今は言えませんけどね〜。


他にも昔、TVドラマ「動物のお医者さん」で
おとなしいハムテルを演じていた吉沢悠さんが
過激な高杉晋作を演じていたのには驚きました。


どんな役者さんも、つかさんの舞台になると
とってもパワフルになるのが面白いですよね。
稽古の時から120%フル回転の
立ち回りのようですから、
本番は150%くらい
アップするのかもしれません。


つかこうへい氏の
相変わらずの過激な話の展開と演出に、
今回もおもいっきり面食らいましたが、
たまにはこんな刺激もいいかもと思った
「幕末純情伝」の一日でした。


この後も各地での公演があるみたいで、
これから観る方も多いと思いますので
内容についての詳細は避けましたけど、


時代が交錯する部分や
社会風刺的(になるのかな?)な部分もあり、
人それぞれに感じることがあると思います。


チケットを買われた方は、
どんな舞台なんだろうと
楽しみにお待ちになっていて下さいね。

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2008年07月26日

「風を継ぐ者」ふ た つ


演劇集団「キャラメルボックス」の舞台で
新選組のことを知って、
新選組を好きになった方も多いようですね。


ちなみに私は新選組から
キャラメルボックスを知りました
つまり逆もあるわけです。


数あるキャラメルボックス作品の中で、
「風を継ぐ者」
は新選組を扱った作品です。
立川迅助と小金井兵庫という
架空の平隊士ふたりが主人公ですよ。


立川迅助は足が早いだけがとりえの
剣術はからっきし弱い人。
小金井兵庫は腕が強くて知識も豊富だけど、
ちょっと怪しい人。


そのふたりが新選組の
入隊試験を受けるところから始まります。


ストーリーを言ってしまうと面白くないので
これ以上は書きませんが、悲しい結末の新選組に、
さわやかな風が吹き抜けるような物語になっています。


見終わったときの余韻が、なかなか気持ちいいです。


この作品が最初に上演されたのは、1996年のこと。
当時のキャストはこちらでした。

立川迅助      今井義博
小金井兵庫     西川浩幸
沖田総司      菅野良一
土方歳三      大内厚雄/上川隆也
三鷹銀太夫     細見大輔/大内厚雄
桃山鳩斎      篠田剛
つぐみ       岡田さつき
たか子       坂口理恵
その        小松田昭子
美弥        麻田匠子
秋吉剣作      岡田達也
小野田鉄馬     南塚康弘
宇部鋼四郎     近江谷太朗
 


連名のところはダブルキャストです。
私が見たのは上川隆也さんが土方役で、
最初はそれが気になって見たのですが。
そのうちストーリーに引き込まれて、
お気に入りの作品になりました。


どの方の役もはまっていて、
途中何度も笑わせて頂きました。
また見たいな〜って思っていたところ、
2001年に再演されることになったのです。


そのときのキャストはこちらです。

立川迅助      細見大輔
小金井兵庫     岡田達也
沖田総司      菅野良一
土方歳三      大内厚雄
三鷹銀太夫     篠田剛
桃山鳩斎      西川浩幸
つぐみ       岡田さつき
たか子       大森美紀子
その        温井摩耶
美弥        田嶋ミラノ
秋吉剣作      佐藤仁志
小野田鉄馬     畑中智行
宇部鋼四郎     首藤健祐



わかりますか?


沖田総司と土方歳三とつぐみ役の
菅野さんと大内さん、岡田さん以外は
すべて総入れ替え。


しかも
前回出演のメンバーがメインでの再演です。



前回のキャスティングがズバリはまり役だと
思っていたので、役柄総入れ替えで
どんな感じになるのか興味津々だったのですが、
やはりみなさんプロですよね。


再演でもそれぞれの役処をきちんとこなし、
それに自分の個性も混ぜながら
新しいキャラクターを見せて頂きました


同じ話でもキャストが変わると
新鮮な感覚で味わえますよね。
こんな風に、この二つの「風を継ぐもの」は
私に新たな発見をさせてくれた作品なのです。


ところで、この作品ふたつ
今でも見比べることができるのです。
ふたつともDVDで発売されていますので。


以前はキャラメルボックス公演の劇場か
HPでしか手に入らなかったのですが、
最近はもっとお手軽になりました。


興味のある方は、見比べてみて下さいね。
私もまた観たいと思ってます。

  
左が1996年版、右が2001年版
どちらもステキな作品です^^
風を継ぐ者

キャラメルボックス作品集


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posted by ルンちゃん at 13:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 舞台の新選組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする