『幕末純情伝』は
舞台の上演の方が先でしたが、
その後1991年には
劇場で映画上映もされています。
出演者の方々はこちらですよ。
沖田総司 牧瀬里穂
土方歳三 杉本哲太
近藤勇 伊武雅刀
原田佐之助 野崎海太郎
永倉新八 五島拓弥
山南敬助 貞永敏
藤堂平助 友居達彦
井上源三郎 角田英介
坂本龍馬 渡辺謙
岡田以蔵 木村一八
松平容保 榎木孝明
桂小五郎 榎本明
岩倉具視 津川雅彦
この映画のストーリーは
本とも舞台とも違う感じでしたので、
別のお話として見たほうが
いいかもしれません。
というより、
舞台や小説よりもわかりやすいので
こちらを先に見たほうが
内容を掴みやすいです。
ただ「燃えよ剣」や「
新選組血風録」などのイメージを
大切にしたい方には、
このお話は破天荒すぎて
馴染めないと思うので
あまりおすすめはできません。
なにしろ「沖田総司は女だった」
という設定があるくらいですから、
史実は思いっきり無視しています。
歴史上の人物の名前が登場する
別世界のお話と思って
見たほうが無難ですよ^^;
でも
破天荒な沖田や土方でもいいから見たい
という方なら ←私もそう思って見ました^^
お止めはいたしません(笑)
ここに登場する
一番の破天荒なキャラクターは坂本龍馬です。
歴史上の坂本もそうでしたけど、
ちょっと破天荒の意味合いが違うかも^^;
この坂本はかなりエッチな男で、
沖田をみると口説いてばかり。
でも時折見せる真面目な横顔は
日本を憂いている
一人の日本男児だったりします。
そのギャップがたまらなく魅力的ですね。
坂本を演じているのは
今やハリウッドスターの渡辺謙さんです。
この頃も存在感は充分でした。
いっぽう土方歳三を演じたのは
先の『鞍馬天狗』でも
土方歳三役をされていた杉本哲太さんです。
こちらは
『鞍馬天狗』に出てくる陰険な土方ではなく、
迷える青年という役どころの
土方を上手く表現していました。
(私はこちらのほうが好き^^)
諸々の状況で沖田との関係がこじれ、
対等な気持ちで相手と向き合うことができない
その葛藤といいましょうか。
でも最後には総司との決闘に勝ち、
素直になれるのですけどね。
そして沖田は牧瀬里穂さん。
舞台の平栗あつみさんに比べて
とてもさっぱりした、
それでいて可愛い沖田を演じていました。
この3人を要として妙な三角関係の中、
ベテラン俳優陣が演じる
歴史上の人物達の陰謀で、
最終的には沖田が龍馬を斬ってしまう
という衝撃的なお話が
『幕末純情伝』なのです。
う〜ん、
なんかこの映画を説明するのは難しいですね^^;
なにしろ、今までの新選組映画のつもりで見たら
戸惑うばかりのお話ですから。
でも「百聞は一見にしかず」ともいいます。
あなたの目で確かめてみるのも
良いかもしれませんね。

幕末純情伝 デジタル・リマスター版 [ 渡辺謙 ]
注…『幕末純情伝』はDVD化されていますが、
古い作品なので品切れが多いようです。
大変かもしれませんが、
いろいろ探してみてくださいね
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