昨日(2月15日)、
日野市立新選組のふるさと歴史館前で行った
天然理心流の演武を見学してきました。
天然理心流演武といえば、先月のこと。
府中の大国魂神社で、
奉納演武がある情報を得たにもかかわらず、
私用があって見学することができずに、
とても悔しい思いをしたのです。
いつかは絶対、演武を見るぞと
心に決めていたルンちゃんですが、
よもや、こんなに早く
そのチャンスが巡ってこようとは
想像もしていませんでしたね。
見学できて、とってもうれしいです^^
とはいうものの、天然理心流の演武は
じつはもう何回も見学しています。
それこそ数え切れないくらい…
じゃあなぜ、そんなにも
今回の演武にこだわっていたかというと、
先日の府中の大国魂神社で、
幕末当時の天然理心流の型を再現したから
なんですよ。
今まで、演武で披露していた型は、
近藤勇亡き後、天然理心流宗家5代目を継いだ
おいの近藤勇五郎先生から、
直接指導を受けていた8代目加藤伊助先生
直伝の型なんです。
それとは別に、土方歳三の義兄で
日野の名主でもあった佐藤彦五郎が
周助から勇へと継承された形と技について
覚書を残しているそうで、
それを読み解き研究し、型として再現したのが、
先日の大国魂神社の奉納演武なんですよ。
その大国魂神社で披露した型を
もしかしたら、今回見学できるかも…
そう思って、
期待を胸に会場に向かったのでした。
さて、思いっきりはしょって
実演の部分だけお話しますと…
最初はいつも通りの
太い木刀を使った「型」の披露です。
打つ刀を受けずにそのまま攻撃態勢で打ち込む、
おなじみ天然理心流の典型的な型ですね。
こんな感じで打ち込みます
太い木刀使用 posted by (C)ルンちゃん
太い木刀を使っての演武は、
3つの型を披露しました。
この木刀は重いから何度も振れませんよね^^;
次は居合刀を使用し、
相手の出方を見ての対応の型です。
例えば座って対峙した相手が
自分の刀を取ろうとしたときの反撃方法とか、
歩いていたとき、すれ違いざまに
抜き打ちで刃を向けられたときの反撃方法とか。
それぞれに、受けるパターンがあって
その基本を身につけることによって、
実戦では臨機応変にふるまえるわけですね。
演武を行った
「撥雲会」の塾頭さんは女性の方で、
いつもこの型のとき演武をなさいますが、
いつ拝見しても凛となさっていて、
とてもカッコいいですよ。
そして最後に幕末時の型の披露です。
この型では、あの太い木刀は使用しません。
幕末時の型を再現 posted by (C)ルンちゃん
大まかな部分はいつもの型と変わりませんが、
微妙に違います。あえていうなら、
いつもの太刀筋に小技が入る
とでもいいましょうか。
今まで見学した型と違うので、
見たとき新鮮に感じましたね〜。
演武の後、
天然理心流宗家9代目の宮川先生に
直接お話を伺ったところ、天然理心流に限らず、
昔の型を研究し再現しようという動きは
他の流派でもあるそうです。
でも文献を読んで再現するには、
苦労もあるようです。
例えば「足を前に出す」と書かれていても、
1歩か半歩かとか、まっすぐか斜めかとかいう具合で、
画像があればすぐわかることでも、
文献だと不十分なところも多いのです。
それでも、ある程度の経験者が
文献を読みながら体を動かすと
自然と体の動かし具合が
わかることもあるそうですよ。
(さすが〜^^)
再現と言っても、
それらがすべて完璧なものとはいいません。
それでも、できる限り忠実に行えるよう
これからも研究し続けていくそうです。
これからまた、新たな型が
加わっていくのかもしれませんね。
どんな風に変化していくのか、
また演武が行われた時に見学したいです。
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