2015年05月27日

『鳥獣戯画展』は大変でした


※先にお知らせ
 今日の記事はとても長いですm(_ _)m


現在国立博物館で開催中の
『鳥獣戯画』展に行ってきました
鳥獣戯画(正式名称は『鳥獣人物戯画』)は
京都の高山寺が所有する国宝の絵巻物のことですよ。


平安・鎌倉時代に書かれた絵(漫画)で、
ウサギやカエルなどの動物たちが
人間のように描写されているのが特徴です。
絵を見れば誰もが「あっ、見たことある」
って言うくらい有名な絵ですよね。


その鳥獣戯画が100年ぶりに
4年をかけて修復され、
完成記念企画として京都国立博物館で
特別展が開かれたのが、昨年10月のことでした。


「東京でもやって欲しいな」と思っていたところ、
今年4月に東京で開催されることになり、
前売り券を購入してこの日を待っていたのです


さて、東京での特別展のタイトルは
鳥獣戯画 京都 高山寺の至宝
2015年4月28日から6月7日まで開かれます。


私と友人Kちゃんが訪れたのは5月です。
午前10時に上野駅改札口で待ち合わせして、
すぐに会場である平成館へ向かいます。
その理由はひとつ。混んでいるからです。


特別展の時は、いつでも混んでいますからね。
「今回はどうだろう?」と見てみたら、
やはり館前には長蛇の列ができていましたよ。
これは想定内のことなので、素直に並びます。


前々日までは
降水確率50%の天気予報でしたが、
前日の時点で雨マークはなくなり、
当日は日差しも出ていて、並ぶのにはキツそうです。


でも博物館側によって日傘が用意されていましたよ。
しかもお水まで自由に飲むことができていて、
「前よりサービスが良くなったね」
なんてKちゃんと話していました。


館前では係員さんの注意事項の説明と、
言い訳のようなお話が。。。
「こうして並んでいただくのは、
 インターネットなどの手配がしにくい
 高齢者にも配慮したから」みたいな(?)


「何で言い訳しているんだろう?」
と首をかしげていたのですが、
後になってその理由がわかるんですよね


館内に入れたのは、11時頃。
約1時間待ちで入れたわけです。
展示は3つに分かれていて、
第1章 高山寺伝来の至宝
第2章 高台寺中興の祖 明恵上人
第3章 国宝・鳥獣戯画
となっていました。


まずは第1会場へ。
こちらは第1章 高山寺伝来の至宝の展示で、
明恵上人や高山寺ゆかりの品々があります。
上人がいつも身近に置いていたという子犬の木像は
とてもかわいらしく、上人がいつも
愛おしく触れていたと思われる跡も感じられます。


また二頭の鹿の像もありましたが、
小ぶりながらよくできていていました。
それぞれがガラスケースに収められていますが、
ケースがピカピカに拭かれていて、位置によっては
まったくケースが感じられない空間がありました。


そこに立つと、今にもシカが
自分のほうに寄って来るようで、
思わず手を伸ばしてガラスケースに気づく
なんてこともありました^^;


他にも繊細なラインの仏像や、
曼荼羅の数々が印象的でしたよ


第1会場を出たのは12時。
1章の見学に1時間かかったわけですね。
そして次は第2会場なんですが、
ここからがいつもの特別展と違っていました^^;


第2会場はふたつに分かれています。
ひとつは第2章と第3章−乙丙丁巻
もうひとつは第3章−甲巻で、
甲巻を見るのには再び並ぶようなんです。
しかも待ち時間180分!!


第3章が今回の特別展のメインである
『鳥獣戯画』の絵巻物です。『鳥獣戯画』は
甲・乙・丙・丁の4つの巻に分かれていて、
今回すべての巻が展示されます。


そして「甲巻」こそが、あの超有名な
ウサギやカエルが載っている巻なんですよ。
ですから、これを見ないで帰るわけにはいきません。


先に「第2章と第3章−乙丙丁巻」を
見ることもできますが、後回しにすればするほど、
閉館時間が近づいて、甲巻が
見られなくなる可能性だってあるんです。


ということで、
最後尾に並ぶことにしましたよ。


第2会場入口に並ぶこと30分。
徐々に進んで会場へ突入。あれれ?早い?
「180分て言ってたのに早く入れてよかったね」
なんて話しながら先の列に続き、
会場内にある解説版やモニターを見ていきます。


でもそこで見学しているうちに、
本当の大変さを私たちは知ることになるんです。


『鳥獣戯画』の絵巻物は、それぞれが
だいたい10メートル程の長さです。
そんなに長いものではありませんよね。
たぶんショーケース1個分で足りるくらい。
それなのに、甲巻の置かれたエリアは
2スペースに分かれているんですよ。


つまりこういうことです。
1スペースは待つ人(長蛇の列)の為にあるんです。
実際に並んでみて初めてわかったのですが、
1スペースでは、人の列が幾重にも蛇行し、
それでも足りずに一度「乙丙丁巻」コーナー側に飛び出し、
そこで折り返して、再び甲巻エリアに戻っているのです。


そして甲巻の展示エリアに入り、
甲巻のあるケースへ至ります。
それがわかった時に初めて、館前の係員さんの
言い訳がましい口調の意味が分かったのです


でも意味がわかったところで、
ここまで来ては出直すこともできず、
最後まで並んだわけなんですけど。。。
結局『鳥獣戯画』にお目にかかれたのは、
第2会場に入ってから2時間が経過した後でした。


もちろんその間、
座ることも食事を摂ることもできず^^;
(高齢者を考慮してとかの話でしたが、
 どこに考慮があるのでしょう?)


原物の絵巻物は保護のため、前期と後期
約10メートルの内の半分だけが見られます。
この日見たのは後半の部分。
前半はパネルで展示されています。


長時間の立ち止まりは禁止なので
少しずつ移動し、甲巻を見ていた時間は、
実質5分にも満たないものでした。
(これだけ待ったのに…)


その後、第2章と第3章の「乙丙丁巻」を
1時間かけて鑑賞し、お土産を買って
外に出てみたら、5時を知らせる鐘が
鳴っていましたよ。


午前10時に来て、午後5時に終わる。
待ち時間合計3時間半の、
長〜〜い鑑賞が終了したのでした。
特別展でこんな体験したのは
初めてですよ。あ〜、疲れた!!


『鳥獣戯画』自体は、動物や人が
とても細かく生き生きと絵がかれていて
見ているだけで微笑ましく思えます。
絵と向き合っていると自分もその世界に、
引き込まれていきそうになりますよ。


しかも
4巻一度に見られたのは良かったですね。
それぞれに見比べてみるのも
また楽しいものでした。


もちろん有名な絵なので、
絵柄はどこでもみられます。
でもそこに描かれた力強さ、躍動感は
実物に勝るものはありません。


ですから、本物を見ることができたのは
本当に良かったんですよね。
ただし、再びあの待ち時間を体験したいとは
思いませんけどね^^;


「平日はどうかな?」
と思ってネットで調べてみたら
やはり混んでいるみたいです。
それでも見たいと思ったら、
根性出して行ってみて下さいね。


もしこの記事を読んだあなたが、
既に同じ体験をしていたなら、
あなたのことを「同志」と呼びたいです
同志よ、お疲れ様でした!
お互いがんばりましたね!


参考までに ⇒ 鳥獣戯画展ホームページ

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posted by ルンちゃん at 17:15| Comment(5) | ・鳥獣戯画展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする